アトピー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎について -
いまだに原因ははっきりとは解明されていませんが、かゆみを伴った湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返し慢性に経過する病気です。
患者さんの皮膚は正常な人に比べて皮膚の『バリア機能』がもともと弱く、皮膚が乾燥しやすいことがわかっています。
そのため、汗などの外部からの刺激を受けやすくなり、アレルギーの原因物質や細菌などの異物が簡単に侵入し、炎症が起こりやすくなってしまします。
また、多くの患者さんは、アレルギー体質(アトピー素因)であるため、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などにもかかりやすいという傾向があります。
あなたがアトピー性皮膚炎になったのは、必ずしも体を清潔にするのが不十分であったり、身の回りの掃除が足りなかったりしたことが原因ではなくみなさんの体格や性格が異なるように、アトピー素因という1つの個性を受け継いでいることが背景にあるのです。
しっかりとしたケアと治療を行えば、健康な人と変わらない日常生活を送れるようになります。
当院では患者さまとよく相談を行い、それぞれの病状や生活に合わせた最適な治療法を選択していきます。
どんなことでも遠慮なくご相談下さい。
アトピー性皮膚炎の冬のスキンケアのポイント!
アトピー・皮膚炎の患者さんは、乾燥肌の傾向があるため、冬は強い乾燥症状に
なることがあります。特に赤みやぶつぶつなどの症状が出やすいところが強い乾燥症状となり、かゆみがあるため引っ掻くと粉をふいたように白くかさかさします。このような場合は、保湿薬によるスキンケアをこまめに行うことが大切です。
入浴時の注意点と保湿剤の塗り方のポイント!
皮膚を洗いすぎないこと、こすらないで洗うことがポイントです。
ナイロンタオル、スボンジ、タオルでこすらないようにしましょう。
洗い終わったら、洗浄剤が残りやすい耳の裏、首、脇の下などはシャワーで充分洗い流します。
お風呂から出たら乾いた柔らかいタオルで、こすらないように皮膚の水分をとります。
保湿は入浴後、5分以内に「できるだけ一刻も早く保湿すること」がポイントです。
保湿剤をこすらないようにやさしく肌がしっとりするぐらい、たっぷり塗る様にします。
夏は1回の保湿でも乾燥を防げますが、冬は1日2回塗りましょう。
朝夕塗ることで皮膚の異常を察知できますし、親子のスキンシップにもなります。
アトピー・皮膚炎でお困りの方はどんな些細なことでもお気軽にきらり皮フ科クリニック(皮膚科専門医)にご相談ください。
夏のスキンケアのポイント!
夏は汗をかきやすい季節であり、アトピー性皮膚炎の症状が悪化する患者さんがたくさんみえます。
汗をかいて汚れが残りやすい耳の周囲、首の周り、ひじの内側やひざの裏側などに炎症が起こりやすくなります。
夏場は汗を吸収しやすい衣類を着用し、汗をかいたらすぐに濡れたタオルやウエットティッシュ、シャワーで汚れを洗い流すなどの工夫が必要です。
そして、忘れずに炎症を抑える塗り薬とともに保湿剤を塗ってスキンケアを行いましょう。
皮膚炎の特徴
- 湿疹が良くなったり、悪くなったりを繰り返す。
- かゆみが強く、掻くことによって悪化する。
- 乾燥肌(ドライスキン)になる。
- 各年齢層によって症状や、発疹の出やすい部位に違いがある。
- 子供に多く、成長につれて症状が軽くなる傾向がある。
- アトピー性皮膚炎を引き起こす遺伝的な体質を持っている。
- 色々な物質に対してアレルギーを起こしやすい。
皮膚炎の標準的な治療法
アトピー性皮膚炎の治療は、まず悪化させている原因の検索と対策、スキンケア、薬物療法を適切に組み合わせて行うことが大切です。
- 悪化させている原因の除去
環境アレルゲン(ダニ、ハウスダストなど)、食事、生活習慣、発汗、
精神的なストレスなど - スキンケア
入浴して皮膚を清潔に保つ、保湿剤を塗るなど - 皮膚の炎症を抑える
ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬、ネオーラル(シクロスポリン)の内服 - かゆみを抑える
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬 - 合併症の予防
細菌(とびひ)、ウイルス(水いぼ、単純ヘルペス)、眼病変(白内障、網膜剥離)など
皮膚炎の主な症状
かさかさ | ぼろぼろ |
皮膚が赤い | かたくなる |
じくじく |
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