手あれ(手湿疹)
最近手あれがひどくなってきていませんか?
手荒れとは、手の皮脂が減少して、バリアー機能が弱くなることにより、手のひらや指に炎症がおこる病気です。
水仕事している女性に多いため、主婦湿疹とも呼ばれます。
日常生活で触れるさまざまなものの刺激が原因となりますが、特に、皮膚の表面を保護する皮脂が、もともと少ない乾燥肌の体質であったり、水やシャンプー・洗剤などをよく使ったりする人によく起こります。空気が乾燥する時期や寒くなって、水仕事にお湯を使う時期にかけて悪化することが多いです。
よく使う利き手の方が最初に悪くなってきます。
手のひらや指を中心に発赤・びらん・亀裂などの症状が現れます。
かゆみを伴うことが多く、かくことでさらに症状が悪化します。
また、亀裂が生じて痛みが出ることもあります。
手あれ(右利き)
手あれ(右利き)
手あれの治療
当院では、まずは、こまめにハンドクリームなどの保湿剤を塗って、失われた油分と水分を補うことをお勧めしています。
また、炎症が強い場合や、かゆみが強い場合には炎症を抑える塗り薬を使用したり、さらに症状がひどい場合は重層療法を行いなるべく早期に症状をとることを心がけています。
手あれでも亀裂などができて痛みが伴ってくると日常生活に支障をきたすこともあるため、早めに皮膚科専門医にご相談ください。 強い刺激の洗剤を使用しないようにしましょう。手が水に塗れたらすぐ拭き取り、保湿剤をこまめに使用しましょう。