手足口病
10歳以下の小児に流行する病気です。
手足口病とは夏かぜ疾患のひとつで、主に、コクサッキーA16型・A10型・エンテロ71型などのウイルスが原因になって引き起こされる子供の病気です。
空気感染でうつり夏季(主に5、6月~9月頃に)を中心に、10歳以下の小児に流行します。
手足口病では、潜伏期はおおよそ2~7日です。
一般的には軽くすむことが多い病気です。
手足口病の症状
一般的なかぜ症状(熱に伴う頭痛や筋肉痛、嘔吐や下痢)の他には次のような特徴があります。
(1)発疹
手のひら、足の裏、手の甲、足の甲、膝、肘、おしりに出現します。
2~7mm程度の大きさの水疱で、まわりが少し赤くなります。
発疹は痛みや、かゆみは少なく1週間前後で自然に消えます。
(2)口の中の口内炎
2~5mm程度の口内の水疱が、数個~10数個できます。やぶれて潰瘍化したりするので
痛みを伴うことが多く、食欲不振や不機嫌、よだれが出ます。
とくに舌周縁部のものは痛みが強いです。これも1週間前後で自然に消えます。
(3)発熱
熱はないか、あっても微熱が1~2日程度のことが多いです。
頻度は低いですが、次のような合併症の報告があります。
ウイルス性髄膜炎・ウイルス性心筋炎
赤い水ぶくれがあります。
赤い水ぶくれがあります。
口の中に口内炎が
あります。
手足口病の治療
特別な治療はなく自然に治るのを待ちますが予後良好です。
口の中が痛くなることが多いので、食欲不振による脱水症に注意が必要です。出来るだけ、刺激の少なく、固くない物(ヨーグルト・ゼリー・アイスなど)を食べさせてください。
子供の発疹で気になることがありましたらちょっとしたことでもかまいませんので
遠慮なくきらり皮フ科クリニックにご相談ください。