乾癬(かんせん)
皮膚が赤みがかり、皮膚がポロポロとはがれ落ちたりしていませんか?
乾癬とは、皮膚に赤みが出て、白っぽい垢が表面につき、ポロポロとはがれ落ちる病気です。
30~40代の男性に発症することが多く、最近増加傾向にあります。
患者さまからよくある質問で『乾癬(かんせん)』を『感染(かんせん)』と勘違いして、まわりの人にうつるのではないかと心配されますが、乾癬はまったくまわりの人へうつることはありませんのでご安心ください。
乾癬の起こる原因はまだ、はっきりとは解明されてはいません。正常の皮膚よりも乾癬の方の皮膚は新しくうまれかわる皮膚の周期が早いため、角質が厚くなり不完全でもろく、フケのようにポロポロとはがれ落ちやすくなります。
悪化のきっかけには、精神的ストレスや風邪、食生活、肥満、アルコール、喫煙、気候、生活環境などがあり、乾癬を起こしやすい体質があって、それに外的要因が加わり、発症するのではないかと考えられています。
乾癬(かんせん)の症状
頭、膝、肘、お尻、腰など摩擦を受けやすい部位にできる傾向があります。爪の変形もみられることもあります。よくなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚病です。
尋常性乾癬の発疹
当院での治療
- ステロイドの塗り薬。そのほか、活性型ビタミンD3外用薬もステロイド薬ほどの速効性はありませんが、ステトロイドとともに併用することもあります。かゆみがひどい場合はかゆみ止めを処方します。
- 症状がひどい場合は、内服薬としては、ビタミンA類似物質であるエトレチナート(チガソン)や免疫抑制薬であるシクロスポリン(ネオーラル)が用いることもあります。
乾癬の日常生活での注意点
- 表面のかさかさをはがしたりしないようにしてください。
- 刺激を少なくするために、こすれにくいゆったりした服を着ましょう。
- カロリーのとりすぎは乾癬を悪化させますので食べ物はバランスよく、また規則正しい 生活をしましょう。
- ストレスも皮疹を悪化させますのでストレスをあまりためないようにしましょう。
乾癬は完全に治すのはなかなか難しい病気ですが、症状をうまくコントロールしながら日常生活に支障をきたさないように付き合っていくことが大切です。乾癬(かんせん)でお悩みの方はきらり皮フ科クリニックに遠慮なくご相談ください。