陰部のいぼ(尖圭コンジローマ)
相談しにくい『陰部のいぼ』はありませんか?
尖圭コンジローマは、性感染症の一種で、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因で発症します。
誰にでも感染・発症する可能性のある病気です。
性器や肛門のまわりにいぼが出来ます。
いぼの色は白、ピンク、褐色、黒色とさまざまで、大きさは1~3mm程度が多いと言われています。
いぼは乳頭状で、大きくなるとニワトリの鶏冠やカリフラワーのような形になることもあります。
患者さんは10代後半~30代の若い人が中心で、女性の方が男性よりも年齢層が少し低い傾向があります。全国では約4万人の患者さんがいると言われています。
当院で行っている治療(保険適応)
- 冷凍療法
- 液体窒素で凍らせた綿棒を数秒間いぼに接触させて凍らせる治療法です。 いぼの大きさにより、1~2週間ごとに何度か繰り返す必要があります。
- 電気焼灼
- いぼの周りに局所麻酔をして、電気メスで焼く治療法です。
- 外用療法
- ベセルナクリームをいぼに塗る治療法。
※当院では尖圭コンジローマに保険適応されベセルナクリーム(塗り薬)を扱っています。
これまでの『外科的治療法』以外の治療法も選択できるようになりました。
自宅で自分でいぼに薬を塗って治療します。
尖圭コンジローマはウイルス性疾患なので治療後に再発するこがあります。目で見てイボがなくなってもウイルスが残っていることがありますので治療が終わってからも、3ヵ月は再発がないかを確認します。
いぼを治療せずに放置しておくと、大切なパートナーにうつしたり、人によってはいぼの数が増えたり、大きくなったりすることがありますので気になる陰部のいぼがありましたら皮膚科専門医に気軽にご相談ください。